結婚式二次会の余興は、「会場の設備」「ゲストの人数」「使える時間」の3つを先に確かめてから種類を選ぶと失敗しにくくなります。やりたい余興から決めると、スクリーンがない、時間が足りない、といった理由で直前に作り直すことになりがちです。
このガイドでは、余興の種類と選び方、時間配分、準備の進め方、当日に起きやすい失敗と対策を順に説明します。余興を頼まれた幹事にも、内容を一緒に考える新郎新婦にも使える内容です。
二次会の余興が担う役割

二次会の余興には、場を温める、新郎新婦らしさを伝える、ゲスト同士が話すきっかけを作る、という3つの役割があります。どれを重視するかで、選ぶ余興が変わります。
- 場を温める: 乾杯のあと、歓談が落ち着いたころに入れると、会場の空気が変わります。
- 新郎新婦らしさを伝える: 二人の出会いや思い出を題材にしたクイズや映像は、披露宴に出ていないゲストにも二人のことが伝わります。
- 話すきっかけを作る: 全員参加型のゲームは、初対面のゲスト同士が同じ話題で盛り上がる時間になります。
二次会には、新郎側と新婦側、学生時代の友人と職場の同僚など、互いを知らないゲストが集まります。内輪の話題だけで進む余興は一部の人しか楽しめないため、3つ目の「話すきっかけ」を意識して選ぶと、楽しめるゲストが増えます。
余興の種類と選び方の軸

二次会の余興は、大きく4つのタイプに分かれます。選ぶときは、所要時間、準備の手間、必要な設備の3点を比べてください。
| タイプ | 所要時間の目安 | 準備の手間 | 必要な設備 | 注意点 |
|---|---|---|---|---|
| クイズ | 20〜30分 | 問題づくりが中心 | マイク。スクリーンがあると見やすい | 正解を新郎新婦に確認しておく |
| ゲーム(ビンゴ、じゃんけん大会など) | 10〜20分 | 景品と道具の用意 | マイク | 景品の数と時間のバランス |
| パフォーマンス(演奏、ダンスなど) | 5〜10分 | 練習に時間がかかる | 音響、演奏できるスペース | 会場の音量ルールとリハーサル |
| 映像・スライド | 5〜10分 | 編集に時間がかかる | プロジェクター、スクリーン、音響 | 再生する機器と形式の確認 |
所要時間はHareQ編集部の目安です。会場の広さや人数によって前後します。
選ぶ手順は次のとおりです。
- 会場に、マイク・スクリーン・音響があるか、余興に使える時間は何分かを確認する
- ゲストの人数と、互いに知り合いかどうかを確認する
- 新郎新婦に、やってほしいことと避けたいことを聞く
- 上の表から、条件に合うタイプを1〜2つ選ぶ
余興の数は、2時間の二次会ならメイン1つと短いもの1つまでにすると、歓談の時間を残せます。
定番の余興7つと、それぞれの特徴

二次会でよく行われる余興を、同じ項目で比べます。人数や準備期間に合うものを選んでください。
新郎新婦クイズ
二人にまつわる問題をゲストが答える余興です。挙手や紙でも行えますが、人数が多いと集計に時間がかかります。
- 所要時間: 20〜30分
- 向く人数: 少人数から大人数まで
- 準備物: 問題、マイク、景品。スクリーンやスマホを使う場合はその機材
- 向く場面: ゲスト同士が初対面でも、二人という共通の話題で参加できる
ビンゴ
配ったカードの数字をそろえるゲームです。ルールを知っている人が多く、説明が短く済みます。
- 所要時間: 15〜20分
- 向く人数: 中規模から大人数
- 準備物: ビンゴカード、抽選機またはアプリ、景品
- 向く場面: 景品を多めに用意できるとき
じゃんけん大会
司会や新郎新婦と全員がじゃんけんをして、勝ち残った人が景品をもらいます。
- 所要時間: 5〜10分
- 向く人数: 人数を問わない
- 準備物: 景品、マイク
- 向く場面: 時間が押したときの調整や、短い余興がほしいとき
テーブル対抗ゲーム
テーブルごとにチームを組み、ジェスチャーゲームや絵のリレーなどで競います。
- 所要時間: 15〜20分
- 向く人数: 中規模(テーブルが4〜8卓ほど)
- 準備物: お題、紙やペンなどの道具、景品
- 向く場面: 同じテーブルのゲストに交流してほしいとき
映像・スライド上映
二人の生い立ちや、友人からのメッセージを映像で流します。
- 所要時間: 5〜10分
- 向く人数: 人数を問わない
- 準備物: 映像データ、再生する機器、プロジェクター、スクリーン
- 向く場面: 歓談の合間に、落ち着いて見てもらう時間を作りたいとき
演奏・ダンスなどのパフォーマンス
友人や新郎新婦が、歌、楽器の演奏、ダンスを披露します。
- 所要時間: 5〜10分
- 向く人数: 人数を問わない
- 準備物: 音源や楽器、練習の時間
- 向く場面: 披露できる特技を持つ人がいるとき
歓談を中心にする
余興を最小限にして、写真撮影と会話の時間を長く取る進め方もあります。少人数の二次会や、久しぶりに会うゲストが多い二次会に向いています。
アイデアをさらに見たい場合は、「二次会ゲームの定番20選」「短時間で盛り上がる二次会ゲーム10選」「全員参加型の結婚式ゲーム15選」をご覧ください。形式ごとの選ばれやすさは「盛り上がる余興ランキング2026」にまとめています。
時間配分の目安

余興は、1つあたり10〜20分に収めると扱いやすくなります。クイズのように、参加の案内と本番、結果発表までが一続きになる余興は、20〜30分を見込んでください。
2時間の二次会で、メインの余興をクイズにした場合の配分例は次のとおりです。
| 経過時間 | 内容 |
|---|---|
| 0:00〜0:15 | 開宴、新郎新婦の入場、挨拶、乾杯 |
| 0:15〜0:45 | 食事と歓談、写真撮影 |
| 0:45〜0:55 | 短い余興(じゃんけん大会など) |
| 0:55〜1:05 | 歓談 |
| 1:05〜1:35 | メインの余興(クイズ、結果発表と景品の受け渡しまで) |
| 1:35〜1:50 | 歓談、新郎新婦からの挨拶 |
| 1:50〜2:00 | 記念撮影、送り出し |
メインの余興は、食事が落ち着いた後半に置きます。乾杯の直後は席を立つ人が多く、ルールの説明が届きにくいためです。
余興の前後には、5分ずつ余裕を入れてください。料理の提供が遅れたり、写真撮影が長引いたりしても、余興を削らずに済みます。所要時間ごとのモデルケースは「二次会のタイムスケジュール例」にあります。
人数・会場の雰囲気別のコツ

合う余興は、ゲストの人数で変わります。人数が増えるほど、「全員に見えるか」「全員が参加できるか」が難しくなるためです。
| 人数 | 起きやすいこと | 合う余興 |
|---|---|---|
| 30人未満 | 全員の顔が見え、声も届く | 新郎新婦クイズ、歓談中心、簡単なゲーム |
| 30〜80人 | テーブルごとに話題が分かれる | テーブル対抗ゲーム、スクリーンを使うクイズ、ビンゴ |
| 80人超 | 後ろの席から前が見えにくく、声が届かない | スクリーンとマイクを使う余興、スマホで参加するクイズ |
80人を超える二次会では、マイクとスクリーンがあるかどうかで選べる余興が決まります。挙手や紙で答える余興は、集計と確認に時間がかかるため、テーブル対抗にするか、集計を自動にする方法を選んでください。
落ち着いた雰囲気の会場や、音量に制限がある会場では、大きな音を出さない余興が合います。詳しくは「静かに盛り上がる二次会ゲーム」、人数ごとの設計は「人数別|二次会で選びやすいゲームと設計のコツ」をご覧ください。
失敗しやすいポイントと対策

二次会の余興で起きやすい失敗は、説明が長い、機材が動かない、一部の人しか楽しめない、時間が押す、の4つです。
- 説明が長い。 ルールは「何をするか」を一文で伝え、手順は3つまでに絞ります。台本に書き、声に出して時間を計ってください。
- 機材が動かない。 プロジェクターの端子、変換アダプタ、音の出し方、通信環境を、前日までに会場で実際の機材をつないで確かめます。当日の開場前にも、もう一度確認してください。
- 一部の人しか楽しめない。 内輪の話題や、特定の人をからかう内容は避けます。新郎側と新婦側のどちらのゲストにも分かる題材を選んでください。
- 時間が押す。 削る部分をあらかじめ決めておきます。クイズなら問題数、ゲームなら回数を減らせるようにしておくと調整できます。
新郎新婦が準備を抱え込むことも、よくある失敗です。進行、時間の管理、機材の操作に、それぞれ担当者を決めてください。分け方は「二次会幹事の役割分担」で説明しています。失敗の例と避け方は「二次会で失敗しがちな余興7選」にもまとめました。
準備の進め方(幹事・新郎新婦)

余興の準備は、2か月前に大枠を決め、2週間前に中身を確定させる流れで進めます。
| 時期 | やること | 主な担当 |
|---|---|---|
| 約2か月前 | 余興のタイプを決める。新郎新婦に避けたい内容を聞く | 幹事、新郎新婦 |
| 約1か月前 | 会場に設備と時間を確認する。必要な物を書き出す | 幹事 |
| 約2週間前 | 台本、問題、音源、景品を確定し、担当者に共有する | 幹事、余興担当 |
| 約1週間前 | 通しで試し、所要時間を計る | 幹事、司会 |
| 前日まで | 会場で機材をつないで確認する(当日の開場前にも再確認) | 幹事、機材担当 |
会場に確認する項目は、スクリーンとプロジェクターの有無、マイクの本数、音を出せるか、通信環境、余興に使える時間です。会場によって対応が違うため、早めに問い合わせてください。確認項目の一覧は「二次会の機材準備チェックリスト」にあります。
内容を作る人と当日進行する人を分けると、新郎新婦の負担が減ります。クイズであれば、幹事が問題を作り、新郎新婦は正解の確認だけを行う分担が進めやすい方法です。
景品を用意する場合は、「二次会の景品ゲームアイデア」を参考にしてください。予算を抑えたいときは「景品なしでも盛り上がる二次会ゲーム」も使えます。
クイズ・ゲームを選ぶときは

クイズは、二人のことを題材にできるため、二次会の余興として選びやすい形式です。回答の集め方によって、準備と当日の手間が変わります。
| 回答の集め方 | 良い点 | 困りやすい点 |
|---|---|---|
| 挙手・○×札 | 道具がほとんど要らない | 正解者を数えにくく、順位を付けにくい |
| 紙の回答用紙 | 通信環境に左右されない | 採点と集計の間、進行が止まる |
| スマホで回答 | 集計と順位が自動で出る。後ろの席でも手元で問題が読める | 通信環境の確認と、参加方法の案内が必要 |
少人数なら挙手や紙で十分に進められます。人数が多い二次会や、準備の時間が取れない幹事には、スマホで回答する形式が向いています。
問題の作り方と進行は「結婚式クイズの作り方完全ガイド」、スマホを使うゲームは「スマホで遊べる結婚式ゲーム10選」で説明しています。
幹事向け:全体の段取り

余興は、二次会全体の進行の一部です。受付、乾杯、歓談、余興、記念撮影までの流れの中で、余興の開始時刻と担当者を決めてください。
幹事が余興について決めておくことは次の5つです。
- 余興の開始時刻と終了時刻
- 司会、時間の管理、機材の操作の担当者
- 余興の直前に流すBGMと、照明を変えるかどうか
- 時間が押したときに削る部分
- 景品を渡すタイミングと、渡す人
準備から当日までの全体像は「結婚式二次会の幹事マニュアル」にまとめています。
まとめ
- 余興は、会場の設備、ゲストの人数、使える時間を確かめてから選ぶ
- 2時間の二次会なら、メインの余興1つと短い余興1つまでにする
- メインの余興は食事が落ち着いた後半に置き、前後に5分ずつ余裕を入れる
- 説明は短くし、機材は実際につないで確かめる
- 内容を作る人と当日進行する人を分ける
よくある質問
二次会の余興は何分くらいが適切ですか?
1つあたり10〜20分が目安です。クイズのように参加の案内から結果発表までが続く余興は、20〜30分を見込んでください。2時間の二次会であれば、余興の合計は40分ほどまでにすると歓談の時間を残せます。
余興は誰が準備するものですか?
幹事が中心になって準備し、新郎新婦は内容の確認と素材の提供を担当する分担が進めやすい方法です。当日の進行、時間の管理、機材の操作は、幹事の中で担当を分けます。
準備期間が短いときは、どの余興を選べばよいですか?
じゃんけん大会やビンゴのように、ルールを知っている人が多く、道具が少ない余興が向いています。クイズも、問題を10問ほど作れば行えます。映像やパフォーマンスは編集や練習に時間がかかるため、準備期間が短いときは避けたほうが安全です。
余興をしない二次会でも問題ありませんか?
問題ありません。少人数の二次会や、久しぶりに会うゲストが多い二次会では、歓談と写真撮影を中心にしたほうが喜ばれることもあります。
HareQを使う場合
HareQは、問題を入力するだけで会場スクリーンへの表示・集計・ランキングまで進められる早押しクイズアプリです。ゲストはQRコードを読み取るだけで参加でき、アプリのインストールは要りません。プロジェクターがない会場でも、ゲストのスマホに問題・選択肢・結果が表示されます。
HareQでできるのは早押しクイズです。ビンゴ、抽選、映像の再生には対応していないため、それらの余興と組み合わせる場合は別に用意してください。クイズが始まったあとの途中参加にも対応していないため、出題を始める前に全員が参加できたかを確かめてください。会場のネットワークが必要で、参加できる人数は無料プランが10名、スタンダードが50名、プレミアムが200名までです(2026年10月時点)。
10名まではクレジットカードなしで無料で試せます。




